地域おこし隊和泉さん リヤカーで豆腐売り

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昔ながらのリヤカーで豆腐を売り歩く伊那市地域おこし協力隊の和泉翼さん(左)

伊那市地域おこし協力隊の和泉翼さん(32)が、リヤカーを引いて豆腐を売り歩く昔ながらの移動販売に取り組んでいる。豆腐売りに付き物の「パー、プー」というラッパの音とともに訪れ、西箕輪の農業公園みはらしファーム内の大豆加工場で作っている「みはらしとうふ」を販売する。利用者からは「懐かしい」「面白い」と好評で、和泉さんは「少しずつ販売エリアを広げていけたら」と手応えを感じている。

和泉さんは群馬県伊勢崎市出身。今年5月に地域おこし協力隊に就任し、みはらしファームの農産物を活用した新商品の開発や地元農産加工品のPR・販売、農産加工商品の生産、加工施設の経営への参画などの任務に取り組んでいる。

豆腐の販売もこうした取り組みの一環で、これまではみはらしファームの農産物直売所や近くのスーパーで販売していたが、コロナ禍で売り上げが減少。このため、「こちらから出向いて行こう」とリヤカーによる移動販売を思い付き、8月末から週1回のペースで始めた。

伊那市に来る前は札幌市でコーヒーの移動販売をしており、リヤカーはそのときに使っていたものを活用。ラッパはインターネットのフリマアプリで中古品を手に入れた。訪問する地域にはあらかじめチラシを配って告知し、バイクでリヤカーをけん引して移動。そこからラッパを吹きながら売り歩く。

伊那谷産の大豆を使い、この道50年という職人が作る豆腐は「味が濃い」「うまい」と定評がある。最初は10丁ほどから販売を始め、最近は25丁ほどまで売れるようになったという。

1日は箕輪町中曽根を訪れた。この地域を回るのは2回目で、ラッパを吹き鳴らすと早速、声が掛かった。豆腐2丁を購入した30代の女性は「なかなか珍しい。前回試しに買ってみたらおいしかったので、また来たら買おうと思っていた。冷ややっこにしたり、みそ汁に入れたりして食べたい」。

和泉さんは「懐かしがったり、面白がったりしてもらっており、うれしい。他の任務もあり、今のところ週1回が限界だが、少しずつ販売エリアを広げていけたら」と話していた。

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