「天下の糸平」偉業と生涯 駒ケ根で講演会

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田中平八の生涯について説明する中垣雅雄館長

駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムで3、5の両日、旧赤須村(現駒ケ根市)出身の実業家、田中平八(1834~1884)に焦点を当てた講演会を開いている。同館の中垣雅雄館長が講師を務め、幕末から明治期にかけて一代で財を成し、「天下の糸平」と呼ばれた平八の生涯を分かりやすく説明。郷土が生んだ偉人の功績を紹介している。

平八は飯田市でのでっち奉公を経て桜町(現飯田市)の染物業田中家の養子となり、その後、横浜で「糸屋平八商店」を開業。伊那谷産生糸の輸出や両替商で巨額の富を築き、水道会社設立や鉄道設置、東京株式取引所(現・東京証券取引所)の設立など経済界で活躍した。

講演で中垣館長は、平八が駒ケ根市内の親戚を通じて上伊那地域の生糸を仕入れていたエピソードや、日本初の鉄道開設(新橋―横浜間)に私財を投げ打って協力した功績などを紹介。「横浜の発展を語る上で欠かすことのできない人物」「多くの立志伝が書かれ、教科書にも載る偉人だった」と強調し、その偉業を顕彰することで「郷土愛を育むきっかけになれば」と話していた。

講演会は当初8月に開催を計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期された。5日の講演は午後3時から。定員は20人で参加無料。前日まで参加申し込みを受け付ける。問い合わせ、申し込みは市農林課(電話0265・83・2111)へ。

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