2016年09月25日付

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収穫時期を遅らせてくれる家もあるんですよ―。稲刈りが本格化する中、当日までにすべて刈り取られてしまうと残念な気がして安易に市の職員に投げ掛けてみると、こんな答えが返ってきた。黄金色に輝く田園風景を楽しんでと、コース沿いの農家が協力してくれるという。こんなもてなし方もあるのかと感じ入った▼駒ケ根市の信州駒ケ根ハーフマラソンは、雄大な中央アルプスや市の中心を貫く天竜川などの眺望が自慢。諏訪湖マラソンや信州なかがわハーフマラソンなどとともに、ランナーの投票で決まる「全国ランニング100撰(せん)」にも選ばれている▼評価が並ぶ「ランネット」のサイトをのぞくと、市民の善意でコース途中に多く設けられる私設エイドの人気も高い。ブドウやナシなど旬の果物をはじめ、アイスクリームや手打ちそばも名物になっている。ボランティアや沿道の声援も温かいと評判だ▼前身の駒ケ根高原マラソン大会から移行する際、実行委員会は地域を広くつなぎ、多くのランナーや住民に親しんでもらえる大会にと腐心したと聞く。高い評価はこの上ない喜びだろう▼全国から3000人以上が集まる大会は、きょう4回目の号砲を迎える。やや心配な面もあるが、今年は長雨により稲の残る田も多い。後半の長い長い上り坂が辛い難コースだが、ランナーの皆さんには市民の支えを力に、楽しんでゴールを目指してほしい。

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