「馬の背ヒュッテ」購入へ 伊那市

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伊那市の白鳥孝市長は9日の市議会12月定例会一般質問で、南アルプス国立公園内で民間が運営する山小屋「仙丈ケ岳馬の背ヒュッテ」を、市が購入する方針を明らかにした。経営者の高齢化や後継者がいない背景もあり、白鳥市長は「登山者の安全確保に必要な小屋。今後、購入を積極的に進めたい」と述べた。黒河内浩氏の質問に答えた。

馬の背ヒュッテは、市営南ア林道バスの終点北沢峠から徒歩で約3時間の地点、標高2640メートルにある山小屋。仙丈ケ岳を目指す登山者が前日に宿泊する傾向が強く、新型コロナウイルス感染拡大前は年間約3000人が利用する拠点だった。

だがコロナ禍により昨年、今年と2シーズン連続で休業した。体調不良の所有者からは今年になって「もう経営ができない。市で活用してほしい」という要望があったという。10月には市長が現地を視察。「建物の外壁は手を加える必要がある。100人を収容できる内部は非常に良好な状態だった」とし、コロナ禍での再開は 「部屋に仕切りを設ける対策が必要」とした。

馬の背ヒュッテは同国立公園の特別保護区内にあり、基本的には一切の開発行為は禁止。ただ、法に基づき公園の利用拠点となる宿舎事業に位置付けられているヒュッテは「必要な整備ができる」という。ヒュッテの権利が伊那市に移った場合、前所有者による事業廃止届、市による国立公園事業執行許可申請などの手続きが必要になる。

購入時期は未定。市長は「現在、所有者や家族と調整中」とし「国立公園を守るためにも市による活用が必要」と述べた。

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