子どもの居場所 伊那まちBASE開設1カ月

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クリスマス会で食事や会話を楽しむ参加者たち=19日、伊那市通り町商店街の伊那まちベース

伊那市のNPO法人伊那まちBASE(ベース)が運営する地域住民の交流拠点施設「伊那まちBASE」が開設して1カ月が過ぎた。児童生徒が安心して過ごせる家庭でも学校でもない「子ども第3の居場所」としての役割と、食事や観光案内など大人も利用できる多目的施設。同法人の若林敏明代表理事(66)は「まだ試行錯誤の毎日だが、少しずつ利用者が増えてくれてありがたい」と話す。

施設は、同市通り町商店街の旧情報発信拠点施設を改装し、テラスやテーブル席、座敷を新設。施設内にはシェアキッチンがあり、イベント利用や日替わりで飲食店営業ができる。時間割は午前8時~午後3時が飲食店、同3時~6時は子どもの専用利用、夜はサークル活動などに使える。県と県みらい基金、公益財団法人日本財団が支援し、3年間は資金的補助がある。

「子ども第3の居場所」としての利用は、11月9日からの1カ月間で高校生145人、中学生3人、小学生2人の延べ150人。宿題や友達との会話、菓子作りなどの時間を過ごした。専門スタッフを配置し、子どもの安心安全を確保する。開設後、複数の高校の生徒が利用する傾向にあり、「不登校の子も顔を出してくれる」という。

子どもが利用する前の時間帯は法人の自主財源で、観光客など来場者の問い合わせに応じる案内役が常駐する。また、施設の運営には14~78歳の世代を超えた賛同者約50人が適材適所で協力する。

若林さんは「求めているのは地域の人のよりどころになる空間」とし、「大人にとっても子どもと接する機会が増えるのはうれしい。世代を超えて認め合い、助け合う姿が理想」と期待。「今の子どもたちが大人になった時、伊那まちベースで過ごした思い出が原点となり、同じように市街地や次世代の子を気に掛けてくれるような社会の循環につなげたい」と述べた。

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