阿部知事 新春インタビュー

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インタビューに答える阿部知事=県庁

2022年は4月から県の総合5カ年計画「しあわせ信州創造プラン2・0」の最終年度。3期目の阿部守一知事は8月31日に任期満了となる。コロナ禍で迎える節目の年に当たって、地域の課題への向き合い方や、次期総合計画、知事選への考えを聞いた。

―国道20号諏訪バイパス事業について。交通の円滑化や災害時の代替路確保、産業の活性化が期待される一方、引き続き地下水や温泉への影響を心配する声もある。県はオープンハウスなどで住民の声を聴いているが、どう受け止めているか。

阿部知事 バイパスを必要だと思っている方が一定程度いることは事実。ただ、私も直接、水に対する懸念もうかがっているし、いろいろ期待がある半面、心配されている部分もあると思うので、真摯(しんし)に耳を傾けながらこれからの取り組みを行っていきたい。

―21年はメガソーラーのあり方について引き続き議論が起こった。今後の取り組みの方向性は。

阿部知事 茅野市と富士見町、原村の共同宣言は参考にさせていただきたい。あのように意思表明していくことは非常に重要。これまで県として、例えばアセス条例の対象事業にソーラーパネルを加えたり、林地開発許可制度を強化するなどの対策を行ってきたが、メガソーラーについては課題や県民の懸念があることも重々承知しており、適正な立地になるよう努力していかなければいけないと思っている。

―改正地球温暖化対策推進法で都道府県が定めることができるとされている、太陽光発電など再生可能エネルギー事業を積極的に 整備する「促進区域」の基準について、県は年度内の策定を目標に検討している。

阿部知事 地元の意見の反映や維持管理について問題提起されているので、除外すべき区域や配慮すべき事項について現状を踏まえて検討していきたい。

―最終年度を迎える総合5カ年計画「しあわせ信州創造プラン2・0」を現在、どう評価しているか。また、次期計画についての考えは。

阿部知事 コロナの影響を相当受けてしまったと思っている。例えば観光消費額は、コロナ前まではインバウンドも確実に増加し右肩上がりに増えていたが、コロナの影響でインバウンドもぱたっと途絶えてしまった。なかなか思うようにならなかった部分があるというのが率直な思い。

来年度は総仕上げの年としてふさわしいように、予算化できるものは予算化して、できるだけこの計画を進めていきたい。並行して次期計画の策定にも着手している。現行計画の課題や反省点を踏まえながら次の総合計画をしっかり取りまとめていきたい。

次期計画では、県民の関心も強い防災減災対策は継続してやらなければいけない分野。しっかり次の計画に引き継がなければならない。脱炭素社会構築もやり抜かなければいけないので、次の総合計画でも大きなテーマとして取り上げるべき。

首相も「新しい資本主義」を掲げているが、経済と環境、経済と社会の調和をどう図っていくかが持続可能な社会をつくる上で大変重要になってきている。経済・社会・環境の調和のとれた発展や、SDGs(持続可能な開発目標)の掲げる「誰一人取り残さない公正な社会」。こうした視点もしっかり念頭に置き、次の総合計画を取りまとめる努力をしていきたい。

―知事選へ、今の考えは。

阿部知事 4年ごとが区切りだと思っているので、与えられた任期をしっかり全力でやり抜くことが今の目標。その後のことについてはまだ白紙。今後しっかり考えなければいけないと思っている。

―いつごろまでに意思を固めるか。

阿部知事 まずは大型の補正予算を編成していかなければいけないし、年末年始のコロナの状況も神経を使いながら向き合っていかなければいけない。

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