諏訪バイパス環境アセス準備書 合庁で公聴会

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県は15日、諏訪市と下諏訪町を結ぶ国道20号諏訪バイパス未着手区間の環境影響評価(アセスメント)準備書に関する公聴会を諏訪市の県諏訪合同庁舎で行い、11人が公述した。地質や活断層、源泉、地下水への影響を心配する意見が多く、より詳細な調査の実施などを求めた。公述内容は今後示される知事意見の作成時に参考にするほか、環境アセス技術委員会に報告する。

同区間は諏訪市四賀から下諏訪町東町までの約10.3キロで、国道20号の現道の山側を通る4車線。このうち約7.5キロがトンネルとなる計画。

公述人のうち、下諏訪町第四区バイパス対策委員長の宮澤修さん(65)は「4車線は地域のコミュニティーを分断する。2車線化を求める。地域住民に寄り添ってほしい」と述べた。

信州大学名誉教授で地質学が専門の小坂共栄さん(78)=松本市=は過去のトンネル工事で大きな出水や崩落事故が起きた地層「塩嶺類層の下部」にトンネルを掘る計画の危険性に言及。「事故のリスクが極めて高い」と指摘した。

工事中に大規模な出水と土砂流出が発生した下諏訪町の「湖北トンネル」の近くで旅館を営む小口富明さん(60)=同町=は、同トンネルから約200メートル下った場所にある井戸水や湧き水が枯れた事実を報告。下諏訪温泉旅館組合長の武居智子さん(54)=同町=は「下諏訪温泉でも同じことが起きるのでは」と疑問を呈した。

諏訪バイパスのトンネル構造の問題点を調べている村上敏夫さん(74)=富士見町=は「工事で水が出ると凝固剤を流し込んで土地を固めることになるだろうが、それによる汚染が心配」とした。

準備書で境内地の湧水量に「変化の可能性がある」と予測された地蔵寺(諏訪市)の篠崎知彦住職(53)は寺の歴史を紹介し、「当寺の湧水は300年枯れたことがなく、信仰の対象にもなっている」と語った。

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