目指せ健康長寿のまち 駒ケ根市の取り組みを探る・5 活動量計使ってみて

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「直近30日の1日の平均歩数が1万3000歩を超えてますね。中強度の運動の時間も平均で56分。運動は十分すぎるぐらいです。原さんが一番歩いてるんじゃないかな」。頑張りを褒めてくれる主治医から、運動の様子を記録したプリントを手渡されると、笑顔になった。

駒ケ根市町四区の原正彦さん(71)が、糖尿病と診断されたのは57歳のときだった。人間ドックで血糖に異常が見つかったのだ。単身赴任中だった。治療に入ったが、医師からは「薬とは一生付き合っていくことになりますよ」と告げられた。受け入れるしかなかったが、運動をやっていれば改善する余地があると聞いて救われた。

地元に帰り、15年前から自宅近くのクリニックに通っている。運動は日課で、5年ほど前からは活動量計を持つようになった。昨秋「こまがね健康ステーション」に対応した活動量計に切り替えた。

運動の成果か、病状を悪化させることなく暮らせている。体調は良く、活動量計を持つようになってからは薬の回数が、朝昼晩の3回から朝1回に減った。「ものすごい助かっている。昼も夜もという飲み方だと飲み忘れがけっこう出てしまう。朝だけはだいたい忘れずに飲めていたからね」と原さん。

市地域保健課によると、同市が推進する活動量計を使った健康づくりは男性の反応が予想以上だった。担当者は「自分がどのぐらい動いているのか『見える化』し、病気予防への貢献度を知ることで健康への関心も高まる。一人から始めることもできるし、数値目標を持って取り組むやり方は、男性の意欲を引き出すかもしれない」と推測する。

身近な人と競争し合う方法もある。原さんは夫婦で活動量計を身につけ、健康ステーション事業に参加している。「お互いに数字を見ながら励まし合っているせいか、きょうも一緒に歩いているうちに1万歩にいっちゃった」と笑う。「持つといい方に意識するんですよ。いい方っていうのは、ちょっと頑張るということなんですが、『ここらでやめとくか』が、『もうちょっと頑張るか』になるんです」と話すと、1万3414歩までカウントした活動量計を腰のホルダーに戻した。

=おわり

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