諏訪市美術館 開館60周年記念展始まる

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諏訪市美術館の開館60周年記念展前期展覧会が8日、始まった。開館前後の美術館の変遷を紹介し、諏訪地方にちなんだ作家36人の油彩画、彫金、陶芸、漆芸、ブロンズなど47点を展示している。25日まで。

市美術館は前身の「懐古館」から「諏訪美術館」を経て1956年に開館した。油彩画では、諏訪美術館当時、副館長を務めた石井柏亭の「湖畔の宿」も並ぶ。

柏亭は第2次世界大戦の戦況悪化から家族で松本市に疎開し、諏訪のほか県内各地を訪問。「湖畔の宿」は野尻湖で描いたとみられ、バルコニーでくつろぐ人たちや湖畔の風景が夏の爽やかな空気を感じさせる。

開館前の44年に戦死し、開館時に遺族から寄贈された矢崎博信=茅野市出身=の「高原の幻影」や、大胆な縦位置構図で画面いっぱいに女性が立つ中川紀元=辰野町出身=の「立てる女」もある。

年表など資料も展示した。同館は「美術館と諏訪地方の美術の歴史を振り返り、美術を愛した多くの地元作家がいたからこそ市美術館が生まれたことを知ってもらえれば」としている。

10日午後2時からは学芸員が開館の経緯や当時の様子などを紹介。これからの美術館のあり方について来館者と話し合うイベントがある。問い合わせは諏訪市美術館(電話0266・52・1217)へ。

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