2022年3月6日付

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朝晩は寒いものの、日中は暖かな日が差し込むようになってきた。ポカポカ陽気が続くと、ふとイギリスの詩人、パーシ・ビッシュ・シェリーの「西風の賦(ふ)」の一節、「冬来たりなば春遠からじ」という言葉が頭に浮かんできた▼文字通りに捉えるならば、「寒く厳しい冬が来たら暖かい春が目の前まで来ている」という意味なのだが、そこには「厳しい状況であっても耐え忍べばいずれ幸せが巡ってくる」という意味が込められているだろう。特に寒い地域に暮らす人にとっては、心に染みる言葉だ▼今冬の諏訪地方は、厳しい寒さもあったが、残念なことに御神渡り現象は現れることはなかった。雪かきで腰を痛めるほどの思わぬ大雪もあったが、あちらこちらから「福寿草が咲いた」と春を感じさせる便りが届いている。高校の卒業式も終わった。心待ちにしている桜の花もあと少しで咲くだろう▼新型コロナウイルスという未知のウイルスに恐怖していた2年前の春、お花見することすらはばかられた。しかし2年という月日を経てある程度コロナとの付き合い方も分かった今、ソーシャルディスタンスを保ちながら桜の花をめでることができるだろう▼全国に桜の名所は数知れずあるが、わざわざ遠くの名所を訪ねるまでもない。誰の家の近くにもあるいわれなき桜も、その美しさに変わりないのだから。散歩途中に花見としゃれ込みたいものだ。

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