自転車で世界1周 小口良平さんが帰郷

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世界1周の長旅を終え家に帰った小口さん(右)を迎える両親

世界1周の長旅を終え家に帰った小口さん(右)を迎える両親

自転車で世界1周を達成―。岡谷市山手町の小口良平さん(36)が世界157カ国15万5500キロ、約8年半に及ぶ長旅を米国・ニューヨークで終え、9日に両親が待つ古里に”帰宅”した。2007年3月9日にチャレンジ開始。苦難を乗り越え大きく成長したわが子の帰りを母・清美さん(62)が涙で迎えた。

「男子は生涯、一事を成せば足る」。自らに自信がなく「自己嫌悪の海におぼれていた」という小口さんは、自転車で日本と台湾1周(07年3月~08年2月)に続き、世界に飛び出した。09年3月、オーストラリア・ケアンズから始まった長旅はオセアニア、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南米を経て「子どものころから異国の地の象徴的な街として認識していた」というニューヨークで今年9月25日、旅を終えた。

インドや中国では荷物を盗まれ、イランでは強盗被害に。インドネシアでは交通事故にも遭い、タイでチフス、インドでデング熱、ジンバブエでマラリア…と病気とも戦った。しかし、1万人を超える多くの出会いと助け、2000人を超える人との思い出と感謝の気持ちを力に変えて「一事を成した」。走行距離は赤道1周(約4万キロ)の約4倍。食料、水、テントなどで約60キロの荷物を積みながらペダルをこぎ続けた。

語学は決して堪能ではなかったが、「こんにちは」で相手の興味を引き、「ありがとう」で自らの心を開き、「おいしい」で相手の心を開かせる。この3語と「あとはボディーランゲージで何とかなった」という。

帰郷を家族や親戚が拍手で出迎え、花束や清美さん特製のメダルを受け取った小口さん。「自信を持っていれば、他人と比べて悩むことはない」と強く語った。清美さんは「生きて帰ってきてくれた。ただそれだけがうれしい。心も体も強く、大きくなったのかもしれない。昔と変わらない笑顔とえくぼを見ることができてほっとしている」とほほ笑んだ。

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