奇跡の「見守り桜」見納め 飯島小校庭

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休み時間に満開の「見守り桜」の下で遊ぶ子どもたち=13日、飯島町飯島小学校

1952年に火災に見舞われた飯島町飯島小学校で奇跡的に焼け残った一本桜「見守り桜」が寿命で伐採されることになり、見納めの春を迎えている。

推定樹齢90年以上のソメイヨシノ。70年前、激しい炎で焼け落ちる校舎の脇で難を逃れ、それ以来「見守り桜」と呼ばれるようになったとされる。校庭東側に立ち、元気に遊んだり学んだりする子どもたちを包み込むように見守ってきた。しかし、近年は樹勢が衰え、枝が落ちるなどの危険もあった。

3年の女子児童は「今年もきれいに咲いた。少しの間しか一緒にいられなかったけど、お別れしなきゃならない。悲しい」と寂しげに見上げた。同校出身の町職員女性(27)も「そこにいつもずっと変わらずにいて、名前の通りに見守ってくれているイメージが今もある」。

塚田琢磨校長は「お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんもこの桜に見守られてきた。飯島小の子どもたちにとって、DNAとして受け継がれている。残念だがなくなって、その存在の大きさに気付くのだと思う」と話した。

過去には全校でお花見給食なども行われたが、コロナ禍の今は、学級単位などで静かに別れを告げている。

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