2022年4月18日付

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人口減少が止まらない。総務省が発表した昨年10月1日時点の人口推計で日本の総人口は前年から64万人減った。11年連続の減。減少率0.51%は統計を取り始めた1950年以来最大という。1年間で、南信地方全体より多くの人数が減った計算になる▼人口減少が問題とされ行政が対策に着手したのは、日本創生会議が「消滅可能性都市」を挙げセンセーショナルに問題提起した2014年がきっかけだったように思う。人口は08年をピークにすでに減少に転じていた▼問題視される一方で、農地やCO2吸収など生活を成り立たせるのに必要な土地を計算する「エコロジカル・フットプリント」によると、地球全体で賄える人口は約45億人、日本は5500万人ほどだという。厚生労働省の「将来推計人口」の2060年の日本の人口は8674万人。「持続可能な」生活にはまだ多すぎるといえる▼都市部の人口集中は、食料やエネルギー供給、廃棄物処理や防災などの面で危機的な状況とされ、地方分散や成長から成熟への転換が唱えられる。コロナ禍はこうした課題を浮き彫りにし、取り組みの時計を一気に進めた▼年齢バランスの維持のために少子化対策や移住定住促進は欠かせないが、特に地方は人口の増減だけに一喜一憂せず、人口に見合った自立的な生活の手段も見いだすべきではないか。人口推計やウクライナ問題を前に、改めて考えた。

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