2022年4月23日付

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東アフリカのルワンダで1994年に起きた民族対立による紛争では、約100日間に80万人以上が虐殺され、大勢が隣国へと逃げた。紛争後に生き残った国民600万人の大半は女性だった▼国別の統計を発表するグローバルノートによると現在、同国の国会議員に女性が占める割合は全体の過半数を超え、世界ランク1位。国民は本来勤勉な人柄で、紛争後の住民総参加による勤労奉仕や、国際支援を政治家たちが搾取することなく国の再建に活用し、その経済発展は「アフリカの奇跡」とまで言われた▼ベトナム戦争を取材した小説家の開高健は、小説「夏の闇」で「世のなかのたいていのモメごとやドでかいことは男のなかの子供のせいですよ」と書く。男にはいつまでも子どもの心があり、その精神性が時に問題を起こす▼ロシアのウクライナ侵攻でも、男のプライドというつまらないこだわりを捨て去ることができないがゆえに破壊と殺りくを続け犠牲と悲しみを増やしている▼女性が国会議員に占める割合の順位で日本は世界153位。上位は近年の戦争体験国や逆に国民の幸福度が高い北欧諸国が占める。ウクライナは115位、ロシアは136位。日本は今も男女共同参画計画を策定し是正を目標にする。なかなか理解が進まない。だが歴史を見れば男性は交戦を好む傾向にある。平和を維持する上でも、女性が社会参画する意義は大きい。

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