2022年4月29日付

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まさに苦渋の決断だったという。伊那市の市民祭り「伊那まつり」の3年連続中止が決まった。新型コロナの収束が見通せない中、大勢の人が集まる祭りの性質上、密集や密接を避けることが難しく、安全の確保が困難と判断した▼関係機関・団体による会合では開催を望む声もあったという。県内の新規感染者数は減少傾向にあるものの、27日には再び600人を超えるなど依然予断を許さない状況。祭りの主催者としては最悪の事態を想定せざるを得ないし、感染リスクが残る中で動員をかけるのは難しい事情もあるだろう▼感染拡大防止と社会経済活動をどう両立させていくか。先日の伊那市長選後、市民の声を聞くと、コロナ禍で地域の交流が少なくなっているとして「集まりやイベントを一切やらないのではなく、感染対策をとり、参加人数を少なくするなどして続けてほしい」という意見もあった▼どの自治体も一律に規制することは考えていないだろうが、感染状況により難しい判断を迫られることもあろう。ワクチン接種が進み、ここ1、2年の状況とも異なる。意見が分かれる問題であり、住民の理解を得ながら進める姿勢も求められる▼大型連休がスタートした。3年ぶりに自粛要請がない状態で迎えた連休である。コロナとの共生に向けた試金石となるかもしれない。どこまで感染を抑えられるか。一人一人の行動が問われることになる。

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