絵画の熊谷守一大賞展 諏訪の池上さん大賞

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賞状を手に受賞を喜ぶ池上さん

賞状を手に受賞を喜ぶ池上さん

諏訪市神戸の絵画教室「アトリエがむ」代表で東海大諏訪高校美術非常勤講師の池上武男さん(52)は、岐阜県中津川市などが主催するトリエンナーレ絵画全国公募「第11回熊谷守一大賞展」で大賞を受賞した。作品は、畑のタマネギをモチーフに描いた「土力の蓄積」(S50号)。5回続けて出品し「目標にしていたコンクールなので、大賞をいただけて良かった」と喜んでいる。

熊谷守一(1880~1977年)は恵那郡付知町(現中津川市)に生まれ、明治から昭和の日本洋画界に独自の純化された画風を確立。「画壇の仙人」「東洋のピカソ」とも言われ、文化勲章を辞退するなど、孤高の芸術家として知られる。

同展は郷土の画家を顕彰する目的で開く、国内有数の絵画展で、今回は全国から438点の応募があった。画家で前岐阜県美術館長の古川秀昭さんら4人が審査し「生命観あふれ、身近な動植物を見つめ、生命の本質をとらえた熊谷守一の名を冠した(公募展に)ふさわしい作品」と評された。

池上さんは東京芸大絵画科油絵専攻卒業、同大大学院美術研究科(版画専攻)を修了。最高賞は2013年の「北の大地ビエンナーレ」、14年の「平等院表参道美術作品公募展」、昨年の「第7回前田青邨記念大賞」に次いで4回目。2年に1度だった熊谷展では、これまで選外と入選(賞候補)が2回ずつ続いた。

今回は、油彩や水彩、土などを使った「ミクストメリア」の技法で、自然物の力強さや存在感などをリアルに表現した。「『一つでも上の賞に入れば』の思いがあった。10年掛かり、喜びが大きい」と話す。

制作は自宅のアトリエ兼絵画教室で行い、保育園児から高校生、一般の教室生徒が大賞作ができる過程を見ている。「子どもたちが身近に絵画や制作を感じ、評価され価値が定まるまでつながることに意義があり、いい影響を与えられる」。また、子どもたちから、物のとらえ方や意外性など、自身の収穫もあり「互いにより確かなものになる」と話した。

同展の入賞・入選作品は23日まで中津川市付知町のアートピア付知交芸プラザで展示している。時間は午前9時~午後4時30分。入場無料。

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