受け継がれる大隅流 諏訪市博物館

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高島藩大工として仕え、社寺建築を手がける大隅流を紹介

高島藩大工として仕え、社寺建築を手がける大隅流を紹介

諏訪市博物館で企画展「大隅流の大工と建築―高島藩大工棟梁の技と誇り」が開かれている。高島藩の大工棟梁として高島城の石垣修理をした伊藤儀左衛門と、その弟で数々の社寺建築を手掛けた伊藤長左衛門を中心に、図面や古文書、作品などを展示。今も受け継がれている大隅流の系譜と活躍を紹介している。来年1月9日まで。

江戸時代、上桑原村(現諏訪市四賀)の大工の伊藤家は代々諏訪家(高島藩)に仕えた。儀左衛門の最も知られる業績に、1780年代に高島城の天守台の石垣を積み直した工事がある。天守を持ち上げ石垣を崩して積み直す工法。藩では前代未聞の大規模工事で大工棟梁として名声を高めた。長左衛門は諏訪大社春宮の建築で名をとどろかせ、傑作の一つ。優れた技の彫刻も残している。

企画展では、石垣修理時の「御天守石垣御普請絵図」や見積書などの文書、上社本宮神楽殿の完成予想図の板絵「神楽殿再建十分之一図」、数少ない床置きの彫刻作品「神武天皇」「大黒天」、儀左衛門が登城の際に使用した「駕籠」などを展示している。

一昨年から宮大工の原家、立川流に続く、諏訪の社寺建築特集の最終企画。立川流はのちに彫刻専門になり、大隅流は建築と彫刻の技術を伝承しており、学芸員の中島透さんは、「大隅流は立川流と比較されるが、残された資料で両者の違いを示している。大隅流の仕事内容を理解することで、見方が変わってくるのでは」と話す。

時間は午前9時~午後5時。休館日は月曜日と祝日の翌日。11月にウオーキングや講演会を予定している。問い合わせは同館(電話0266・52・7080)へ。

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