母親らと一緒に教室で入学式を待つ新1年生

笑顔の1年に 来年3月末閉校の川島小入学式

2024/04/05 06:00
地域

 来年3月末で閉校し、同年4月から辰野西小学校との統合が決まっている辰野町の川島小学校で4日、同校としての最後の入学式が行われた。1873(明治6)年に開校し、地域に愛され続けてきた伝統校は、1年生2人を新たに迎え入れ、積み重ねてきた長い歴史の最後の1年をスタートさせた。

 

 式で牧野孝裕校長は「子供と先生は、友だちや兄弟のように仲が良い学校です。早く仲良しになってください」と新入生に呼び掛け、保護者には「来年4月からの他校での生活にも対応できるよう努めます」と話した。前期児童会長の佐野ひふみ君は「今年は閉校の年ですが、笑顔いっぱいの1年にしたい」と新入生を歓迎した。

 

 神奈川県横浜市から同町川島に移住し、長女が新1年生として入学した杉本恵里さんは「少人数学級で自然に恵まれた環境は娘の成長に合っている。閉校までの1年だけでも学ばせてあげたいと入学を決めた」と話していた。

 

 式には来賓として多くの地域住民も出席。同校卒業生も多く「最後の1日を迎えるその時まで、できる限り学校、そして児童たちを応援していきたい」と寂しそうに話していた。

 

 同校では今年度、9月に閉校記念講演会、10月には閉校記念式典を開くなど、閉校に関連したさまざまな行事、イベントを計画中。来年3月に迎える卒業式で151年の学校の歴史に幕を下ろすことになる。

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