台風接近 3連休大荒れの恐れ 上伊那地方

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台風の接近に備えてリンゴの収穫を急ぐ女性たち=15日午前、伊那市横山

台風18号と秋雨前線の影響で、県内の天気は下り坂で、17日から18日にかけては大雨が予想されている。台風の進路によっては風雨が強まる可能性があり、上伊那地方では果樹農家を中心に台風の備えに追われている。果樹園では15日、落果しやすい品種から収穫を急ぐ姿や、防風ネットを張り、風よけをする姿が見られた。

敬老の日を絡めた連休はイベントも多く、関係者が気をもんでいる。16日昼前には南部から降り始めるとの予報もあり、運動会を予定している小学校からは「なんとか午後までもってもらいたい。プログラムを一部変更しても実施したい」という声も聞かれた。

リンゴ農家は朝から果実の収穫を急ぎ、強風対策を施すなどした。

伊那市横山の小林農園は約50アールの園内で最終盤を迎えたわせ種の「つがる」をもぎ取った。「つがるは落果しやすい品種。16日までに全て取り終えたい」と同園。強風で果実が枝などにすれて、シナノスイートやジョナゴールドなどの中生種が打撃を受けることを懸念した。

「昨年も、つがるの収穫を終えた頃に風による落果被害があった」といい、「防風ネットの設置はうちの農園では難しい。台風の進路が少しでもそれて、アルプスが風を防いでくれることを願うしかない」と話していた。

ブドウの出荷が本格化している駒ケ根市東伊那の農家は、強い雨風で落ちたり傷ついたりすることがないよう、十分に実ったブドウの収穫作業に追われた。

同地区などの15戸の農家が所属する東伊那営農組合ふれあい農園ブドウ部会の部会長で、中村ぶどう園を営む中村宏悦さん(81)=東伊那栗林=は「果実に傷が入るとすぐに売り物にならなくなってしまう」と強風を懸念し、朝からブドウの収穫を急いだ。

今後も、ブドウ園の周囲にビニールを巻く対策を施す予定で、「ここにきて涼しくなり糖度も乗ってきているだけに、なんとしても台風をしのぎたい」と願っていた。

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