乗り手の安全最優先 「春宮一」建て御柱二重の保護具

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大総代らから安全保護具の装着状況のチェックを受ける乗り手たち

大総代らから安全保護具の装着状況のチェックを受ける乗り手たち

「まずは安全が大前提。その上で楽しい御柱をしてほしい」。岡谷市御柱祭典委員会の宮坂雅司委員長(72)=同市赤羽=はことあるごとにそんな思いを氏子たちに伝え続けてきた。下社里曳(び)き初日の14日は旧市内が担当する春宮一が唯一、建て御柱を行った。建て御柱は過去にも氏子が落下して死傷する事故が発生している危険な奉仕だけに「安全第一」が最優先だった。

市祭典委員会は里曳き開幕を控えた9日、氏子の落下防止対策を改めて確認し、意識の徹底を図った。すべての乗り手に誓約書の提出を義務付け、曳行(えいこう)長は事前に作成した乗り手名簿に名前がない人は乗せないことを申し合わせた。乗り手は胴ベルト型安全帯と手綱または胴綱を装着するよう指示し、二重の安全保護具の装着徹底を図った。装着しているかを大総代らが確認し、装着しない乗り手は御柱から降ろすことも確認した。

14日の春宮一の曳行は午後2時前に春宮境内の定位置に曳き着けた。予定時刻よりも遅れたが、事前に確認、徹底した安全対策の確認は入念に行った。ゆっくりとせり建つ御柱は一時、右側に傾き、乗り手の足場環境に影響を与えたが、安全対策の徹底の成果もあり、柱に乗った氏子たちは安心した表情で思いきりおんべを振り、地上で奉仕する仲間たちを精いっぱい鼓舞していた。

春宮一の建て御柱は夜にまで及んだ。だが、最後まで安全にこだわり、春宮一の全日程を終えた。大総代で元綱係長の武井利喜副曳行長(64)=同市長地権現町=は「曳行の遅れは次回への反

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