岡谷で松くい虫被害 諏訪地方初の確認

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岡谷市は30日、同市内山の山林で枯れたアカマツからマツノザイセンチュウが検出され、松くい虫被害が確認されたと発表した。諏訪地方で松くい虫被害が確認されたのは初めて。周辺ではほかにもアカマツとみられる枯れた木が見つかっており、検体を採取して鑑定を急ぐとともに、監視を強化して被害の拡大防止に努めていく方針だ。

市農林水産課によると、7月30日に塩嶺工業団地近くの国道20号沿いの山林を巡視していた市松林監視員が赤く枯れたアカマツを発見。8月7日に検体を採取し、県諏訪地域振興局林務課に鑑定を依頼した。その結果、1次鑑定で陽性、県林業総合センター(塩尻市)による2次鑑定でも陽性となった。これを受けて市は同27日に被害木を伐採し、薫蒸処理をした。

一方、被害木の周辺半径約2キロの範囲で目視による調査を行ったところ、松くい虫の被害が疑われる枯れた木が新たに7本見つかった。市はこれについても検体を採取し、9月初めにも鑑定を依頼する予定。陽性と判定されれば直ちに駆除する方針だ。

松くい虫はマツノマダラカミキリが媒介するマツノザイセンチュウの寄生により伝染する。諏訪地方周辺の塩尻市や松本市、上伊那地方、山梨県では既に松くい虫被害が確認されており、諏訪地方を囲むように被害が広がる中で、「発生は時間の問題」(関係者)とみられていた。

従来、マツノマダラカミキリは標高800メートル以上では繁殖しにくいとされていたが、今回の被害が見つかった山林は標高990メートル付近。幹線道路沿いで車によって運ばれたり、春から夏の高温少雨の影響で活動が活発化したりした可能性があるという。

市は引き続き被害木周辺の監視を強化するとともに、市内全域で松林監視員や市職員によるパトロールを行い、枯損木や異常木の早期発見・早期駆除に努める。広報やホームページを通じて市民にも注意を呼び掛けていく。

今井竜五市長は「ついに入ってきたという感じだ。突発的なものなのか見極め、対応していきたい」と述べた。県諏訪地域振興局林務課は「これ以上蔓延させないことが先決で、引き続き市町村と共に早期発見・早期駆除を徹底していく」としている。

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