2020年2月1日付

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1月最終日だったきのう、下諏訪町で111年の歴史を刻む天然の「秋宮スケートリンク」を訪ねた。年間で最も寒い「寒の内」の季節。本来なら滑る子どもたちの歓声が響いているはずだが、薄氷しかなく、あちこちに水面が広がっていた▼昨年12月からの諏訪の気温推移を見て「仕方ない」と思ってしまった。この2カ月間で、一定の寒さと言える氷点下5度以下の日はわずか数日。終日零下の真冬日は1日もない。1世紀を超えるリンクの歴史をたどれば暖冬はあったろうが、今冬は記録的となりそうな雲行きである▼県内には予想しない暖冬に、全く滑れないまま、予定を繰り上げて閉鎖するスケート場もある。秋宮リンクは今のところ、滑れたのが1日だけ。日脚の伸びを考えれば、利用再開はかなり難しいが、「いちるの望みをかけ、予定の今月11日まで氷の状態を見守る」という▼思えばスケートやスキーだけでなく、寒天や凍りもち作りなど、冬の寒さあっての文化や暮らしがある。暖冬に思わぬ影響を受けた人も多かったはず。雪国では降雪が少なく、業者が見込んだ除雪費が入らない「少雪災害」なる言葉まで出てきた▼暖かさに誘われて八ケ岳山麓に車を走らせたら、黒い地肌の山並みや木々が目に入った。山の雪は春に解けて田畑を潤し、寒さに遭って木々は初めて美しく花咲かせる。きょうから2月。もう少し寒さを、と思う。

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