介護の困り事 製造業の技術力で改善目指す

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富士見町で、介護と製造業に携わる人たちが連携して介護現場で役立つものづくりなどを目指す取り組みが始まった。介護現場で働く人たちの困り事などに町の製造業の技術力で応え、改善につなげる成果を生み出そうという試みだ。

町内事業所の支援拠点として、町と町商工会が昨年4月に開所した「ふじみまち産業振興センター」(細川久センター長)が企画。富士見高原医療福祉センター、町社会福祉協議会などで介護福祉に携わる人たち、製造業の後継者らでつくる町商工会工業部会ものづくり若手塾、同建設部会、同センターなどの23人が参加している。介護機器などの開発にとどまらず、施設の改善や簡単なソフトウエアのシステム改善なども想定している。

16日夜、参加者が町商工会館で初検討会を開き、今後の進め方などについて意見を交わした。介護現場に携わる人たちからは「職場や労働環境の改善につながればありがたい」「施設内ばかりでなく高齢者の家庭での過ごし方にも目を向けられたら」といった声が出た。

若手塾メンバーは、「ささいなことでもアイデアを出し合いながら解決していければ」「ものづくりの視点から地元の福祉医療に貢献したい」と意欲的で、「コロナ禍による制限で介護施設に入所している家族と会えない。面会ができるクリーンルームを考えられたら」といった提案もあった。コロナ禍で視察が難しいため、介護と製造業双方の現場を動画などで見て理解を深める提案もあった。

大変さを感じていることや介護職員、利用する高齢者がより楽になる改善点などを介護現場でまとめてもらい、9月に予定する第2回検討会で報告。寄せられた声を基にテーマを絞り込み、分科会などで検討を深めていくことにした。

細川センター長は「成果が出て、町からいいものが生み出されればうれしい。製造業の若手にとって異業種との連携体験は将来会社を経営していく上でいい勉強にもなる」と話していた。

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