諏訪湖上の風を光で可視化 KOAがパネル

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諏訪湖畔に設置された風の流れを可視化するパネル

諏訪地方の諸課題に対し、IoT(モノのインターネット)で解決を目指す産学官連携事業「スワ・スマート・ソサエティ(SSS)5・0」に参画する電子部品メーカーのKOA(箕輪町)は22日、諏訪市の諏訪湖ヨットハーバーに湖上の風をLED(発光ダイオード)で表現するパネルを設置した。風力データを取得し、風の流れを可視化する様子を撮影した。成果は10月31日から京都市の美術館で開かれる展示会の出品作に生かされる。

SSS5・0は、諏訪湖の中心部で測定した水質データを、ホームページ上でほぼリアルタイムで公表している。同社はセンサー関連で同事業に参画し、同市湖岸通りの桟橋にも風速計を設置してデータ収集に協力している。湖底の水の貧酸素状態の解消には風も影響する。

22日に諏訪湖畔に設置したパネルは幅1・8メートル、高さ1・35メートルで、432個のセンサーが温度の変化を観測し、風速に換算して表示する。風の強さに合わせてLEDが青から緑、黄を経て赤へと段階的に変化していく。

パネルの設置、データ収集は午前9時から午後3時ごろまで行った。午前9時30分の段階では赤を風速0・78メートル以上、青を0・09メートルに設定し、0・09メートルを下回る風の場合には光らないようにした。設置作業が終わると、湖上から岸に向かって吹く北西寄りの風の流れを光で表現した。心地よい風が断続的に吹き抜ける様子をLEDの色の動きで表していた。

同センサーの担当責任者でKOAの藤井康隆さん(47)は「計測にはいい陽気だった。諏訪湖で心地よいと感じられた風のデータを収集できた」と話した。

取得データや撮影した内容は、12月6日まで京都市京セラ美術館東山キューブで開催される「国際アートコンペティションスタートアップ展」で、都内の企業が出品する作品、屋外の風の流れに反応して屋内に自然のゆらぎをもたらす壁で活用される。

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