2021年10月12日付

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林業の就業者数は2004年から減少傾向が続き、14年にやや持ち直したものの、グラフは下る一方。ところが昨年度は6年ぶりに増加に転じ前年比で3人増えて1449人となった。県林務部信州の木活用課の調査による▼近年、林業分野に注目が集まって、関わる人の熱が高まっている印象はあった。就業者の平均年齢も1992年の57・3歳から46・8歳へと10歳ほど若返ったという。50代以上の就業者の割合も8割から4割に減少している▼県林務部が林業を仕事に選んだ若者、女性、父親のインタビュー動画をYouTube(ユーチューブ)に公開している。女性は現場で男性と同じ仕事をしているが、視野の広さから来る配慮が仲間に安心感を与えているという▼父親は「林業は明るいときにしかできない。暗くなるころには仕事が終わる」とのことで、家族との時間を取りやすい上、撮影当時は育休中で、現場に出るのは月の半分ほどと話していた。林業への印象がずいぶん変わった▼メガソーラーのあり方、土砂災害対策、温室効果ガスの排出量削減、コロナ禍の影響を受けた外国産木材の高騰、鳥獣被害など近年の日本の課題は林業にかかわるものばかりだ。行政も力を入れざるをえないし、仕事から得られる満足感もたっぷりだろう。若者は「仕事が終わって木の間から光が差し込んできたところ」にやりがいを感じるのだと話していた。

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