御神渡り観察4週間 2度目の総代・伊藤さん

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観察総代らが割った氷の厚さを測る伊藤さん=1月31日午前6時49分

寒の入りの1月5日から毎朝諏訪湖で続く八剱神社(諏訪市小和田)の御神渡り(御渡り)の観察は2日で4週間を迎える。1月7日に最初の「全面結氷」があり、23日には御神渡りの兆候が見つかった。兆候を氏子総代で最初に確認したのが伊藤房吉さん(71)=同市小和田=。約20センチだった氷の筋が短時間で40センチほどに成長するのを目の当たりにした。「最も感動した瞬間だった」と笑顔で語る。

伊藤さんは観察総代らが割った氷の厚さを測る役割を担っている。この結果を基に宮坂清宮司(71)が「氷の厚さは○センチ」と報道陣に伝えている。伊藤さんは厚さを測った氷を湖岸まで抱えて運ぶ。待っていた観光客は写真を撮ったり、氷に触れたり。諏訪湖の氷に触れた時間が最も長い総代は伊藤さんかもしれない。

そんな伊藤さんは2005、06年にも八剱神社の総代を務め、06年には御神渡り拝観式を経験した。腰の高さまでせり上がった御神渡りを目の前で見た感動は今でも胸を熱くする。

今年1月23日の兆候も「何かありそうな予感がして」毎朝の 観察場所である諏訪市豊田の舟渡川河口から約300メートル諏訪湖ヨットハーバー側の旧六斗川河口まで歩いた。予感は当たった。長年御神渡り取材を重ねているテレビカメラマンとともに左岸から出た筋とせり上がりを確認し、宮坂宮司に電話で報告。訪れた宮司が兆候を認めた。「06年の感動がよみがえった。今年は御神渡りが出現しそうだ」。期待感が高まった。

だが、その後は解氷と結氷を繰り返し、春に向かって夜明けが早くなるにつれて次第に朝の解氷面が広くなった。今季の御神渡りの出現は厳しい見通しだ。それでも伊藤さんは毎朝通う。諏訪湖を見つめながら 総代仲間と語らう時間が楽しみなのだ。諏訪湖を語り、笑いの絶えない冬の湖岸。昨季、ある人がこれを「みわたりサロン」と名付けた。

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