2022年2月18日付

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「コース取りが雑」。小売業に従事していた25年ほど前、東北地方の店舗で先輩社員から指摘を受けた。雪かきの話だ。豪雪地帯で生まれ育った彼の美学に反したらしい。なるほど仕上がりの差は歴然。雪かきの奥深さを思い知らされた▼暖冬傾向の反動からか、雪の多い今冬は久しぶりに冬らしい冬だと感じる。「銀世界」と呼べば聞こえはいいが、生活道路が雪で覆われるとなかなか厄介。先日、交通量の少ない公道で車がスタックするアクシデントに見舞われ、除雪作業のありがたさを身に染みて感じたばかりだ▼「ガリガリッ」。寒冷地の県内では降雪時、近隣から当たり前のように雪かきの音が響いてくる。自宅の敷地だけでなく周辺の歩道なども除雪するのがマナー。円満な近所付き合いを維持していくためにも大事なポイントといえよう▼東北地方の自治体では除雪経験の少ない移住者向けに雪かき教室を開いていると聞く。雪かきは「するもの」という発想の転換が必要だとか。河川や水路、道路への雪の投棄はもってのほか。作業の時間帯や雪の集め方など身に付けるべき常識は多いようだ▼「除雪は慣れている」。長野県民としてそう自負する気持ちもあるが、正しい方法だと断言する自信はない。技術や法律上の知識を含め、学ぶ姿勢も大切だろう。車で出勤途中、躊躇なく車道へ雪を投棄する人の姿を目にし、そんな思いを強くした。

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