避難情報、夜間でも「指示」発令 岡谷市

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昨年8月の大雨災害を受けて災害対応の見直しを進める岡谷市は15日の市議会全員協議会で、避難情報の新たな発令判断基準を報告した。新基準では、夜間や未明であっても基準に該当する状況にある場合は警戒レベル4「避難指示」を発令するとしたほか、判断の参考材料に気象庁の「土砂キキクル」(危険度分布)を盛り込んだ。

災害では8月15日午前5時15分、同市川岸東で土石流が発生。3人が亡くなった。避難指示が出たのは土石流発生後の午前6時だった。市は気象庁や県、大学などの専門家を招いた会議、住民らに当時の状況を聞いたアンケートなどを基に災害対応を検証し、課題を洗い出した。

市の報告によると、避難情報の発令に関しては専門家から、夜間に避難する危険性の危惧から難しい判断を強いられた状況だったと理解が示された一方、「積極的に避難指示を出し、立ち退き避難が危険な場合は緊急安全確保を行うことが必要」「発令は空振りとは考えず、素振りをしたという避難訓練の一環として考える」などと助言があった。

新基準では、基準を基本とし、必要に応じて気象台や県からの助言を踏まえて総合的に決めるとした。前線や台風などが夜間から明け方に接近または通過すると予想される場合は日が暮れる前(夕刻時点)に発令、夜間や明け方前であっても基準に該当する場合は発令する。市危機管理室は新基準の適用で「(以前より)避難情報を出す状況が増えると想定する」と話した。

避難情報発令の判断過程で「気象情報を十分に活用ができていなかった」との指摘を受けて、防災気象情報を活用し情報収集に努めるとして新基準に「土砂キキクル」から読み取る情報も入れた。同室は「これまで雨量を重視していたが、雨量の解析はなかなか難しい」とし、災害の危険度を地図上に色で表示するキキクルの活用で「判断しやすくなった」としている。

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