江戸時代まで諏訪神社(現・諏訪大社)とともにあった神宮寺由来の仏像などを一斉公開する「諏訪神仏プロジェクト」(同プロジェクト協議会主催)は25日、神仏報恩法要を当番寺院の慈雲寺(下諏訪町)で開いた。諏訪大社下社春宮にゆかりのある仏像2体と同プロジェクトの協力者を記した芳名録が同寺本堂に安置され、法要が営まれた。法要後に抽選があり、次回の当番寺院に法華寺(諏訪市)が選ばれた。26日には、諏訪地方の寺院や神社、博物館約20施設で仏像や仏画などの一斉公開がある。
同プロジェクトは、江戸時代まで当たり前だった神仏習合の姿を振り返り、地域の歴史に親しんでもらおうと2022年にスタート。同年は秋に約2カ月間、神宮寺ゆかりの仏像や仏画などを各寺社で公開し、神仏が共存した世界に約150年ぶりに光を当てた。その後、協議会を立ち上げ、毎年、一斉公開を行っている。
今年は、法要に先立ち、同寺近くの「宝光院」に安置されている下社春宮にゆかりのある薬師如来立像と不動明王像を、同院で修行する修験道「敬愛社」の講員が行列をつくり同寺に遷座した。講員がほら貝を吹き、同寺の梵鐘が鳴った後、敬愛社一行は苔の参道を進み、本堂に至った。法要では僧侶による読経が行われ、関係者60人余りが参列した。
同協議会の原直正会長=諏訪市=は「次回の御柱祭(2028年)に向けてプロジェクトを継続していきたい。26日の一斉公開では各寺社を訪ねてもらい、実際に目にすることでそれぞれの歴史を発見してほしい」と話した。
法要後、特別講演会が開かれ、飯田市美術館の織田顕行さんが「春宮観照寺と薬師如来」と題して講演した。
一斉公開はおおむね午前9時~午後4時だが、施設ごと公開内容や受け付け時間が異なるため、詳細は同プロジェクト公式ホームページへ。
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