諏理大発ベンチャー 佐々木さん茅野で創業

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公立諏訪東京理科大学発で3社目となるベンチャー企業を設立した佐々木恭助さん。発明した特許技術を生かし、長期間、安定的に作動する気象情報の計測システムを開発する

茅野市、公立諏訪東京理科大学(同市)、地元企業の産学公連携によるスワリカブランド創造事業でソフトウエアやハードウエアの開発を担った佐々木恭助さん(34)=岡谷市長地小萩=が大学で培った経験を生かし、気象情報計測システムの開発会社「アンバーロジックス」を茅野市本町東で設立した。同大学発ベンチャー企業として3社目。大学在籍中に発明した特許技術を活用し、屋外で長期間、安定的に作動する計測システムを開発する。

岡谷市出身で都内でシステム開発の会社に勤めていた佐々木さんは、同大特任教授だった小林誠司さんと出会い、2018年に同大に転職。昨年12月まで在籍し、小林さんとともにスワリカブランド創造事業担当として低消費電力広域無線技術(LPWA)を活用した水位計測システムなどの開発に関わった。

新会社は同事業の技術メンバーを軸に発足した。開発中の計測システムは、特許技術を用いて風向風速、雨量、水位、温度などの各種計測器を接続し、山間部など屋外での設置作業を簡略化する。LPWAの活用で携帯電話の電波が届かない場所に設置された観測機器の計測データも随時、遠方から確認できる。電源は天候や設置場所の日当たり条件、雪や落ち葉の降り積もりによって発電量が変動する太陽光発電パネルに加え、現在開発中の技術も導入する予定。佐々木さんは「従来よりもメンテナンスフリーで計測し続けられる装置を作る」と意気込む。

小林さんのほか、同大を通じて交流を深めた都内の電子計測機器の製造、販売会社の社長が佐々木さんを支援するかたちで新会社の経営に参画した。計測システムの市場投入の際には主に販売面を担当する予定。佐々木さんは「今夏までには商品として販売できるものを完成させ、その後もグレードアップ版を提供していきたい」と話していた。

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