「映画があった諏訪」語る トークイベント

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花松館3代目館主を務めた小池秀明さんから話を聴いた「映画があった諏訪のまち」

諏訪市から映画館が姿を消す前の町文化に触れるトークイベント「映画があった諏訪のまち」が10日、同市大手の多目的文化施設クリロンワークショップ伊久美で開いた。かつて同市末広にあった映画館「花松館」の3代目館主を務めた小池秀明さん(86)=同市高島=を招き、当時のエピソードを紹介。市内外から約50人が集まり、映画文化が根付いていたまちの魅力や思いを語り合った。

市民有志らでつくる団体「文化の場づくりを目標に何かやってみるチーム(通称・ブンカバ)」が主催した。小池さんによると、最盛期には市内に6館の映画館が存在。花松館は1916年に開館し、映画界の衰退とともに2005年に約90年の歴史に幕を閉じた。

街には映画を宣伝するポスターがあちこちに飾られ、「当時の映画は2、3本立て。オールナイト上映で朝5時まで営業した」と小池さん。長男の信明さん(56)は「上映中に子どもが大合唱。ネットでの映画鑑賞では体験できない」と伝えた。

まちの顔として親しまれた同館について、来場者からは「半日は過ごした」「親の世代も通っていた」との声が上がった。末広に住む男性は「まちのシンボルがなくなり、一帯が静かになってしまった」と文化の灯が消えた寂しさをにじませた。

小池さんは「関心のある人がこんなに大勢集まって驚いた。皆さんが思い出してくれてうれしい」と話していた。

会場では、1930~70年代の記録写真と映像を紹介。ゲストに映画監督の三好大輔さんを迎え、作品の上映もあった。

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