災害時に飲用水生成 茅野市導入の装置披露

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茅野市へ納入されるRO膜水生成装置=諏訪圏工業メッセで

今年度、茅野市が導入する災害時の緊急避難場所で飲用水を確保する生成装置が、21日まで開かれた諏訪圏工業メッセ2017で初披露された。県テクノ財団などでつくる環境・再生可能エネルギー研究のSEE研究会水処理プロジェクト(4社)が初めて商品化した製品。川の水などをウイルスや混じり物の無い純水に近い状態にでき、1日2000人分の安全な飲み水が確保できる。

同装置は農薬や細菌などを99%除去できる逆浸透膜(RO膜)を使用。河川や温泉水、雨水を原水に、活性炭塔とプレフィルターで不純物を除去し、RO膜を通した後に紫外線殺菌をして処理する。

1時間に250リットルを生成。水温25度ならば1日に約2000人分の飲用水を作ることができる。ポンプなどを回すのに、ポータブル自家発電機でも運転できる。重さは約70キロ。幅1メートル、長さ1・4メートルのリヤカーに積載され災害時の機動性にも優れた設計だ。取水ホースを備え貯水槽が不要で、費用や管理面でのメリットも大きいという。

昨年の諏訪圏工業メッセで、同プロジェクトが研究展示したシステム概要に、茅野市水道課が注目。防災対策の一環で今春、入札への参加を提案した。8月に5社の競争入札で195万円で落札した。製品は同メッセ直前の17日に完成。一般公開された。

SEE(スマート・エンバイロメント・アンド・エナジー)研究会は、同財団のほか工業メッセを主催する諏訪圏ものづくり推進機構が主催する事業。一昨年まで環境・エネルギー研究会として活動。今年は27社が参加する。六つのプロジェクトで開発研究をし、同装置を企画した水処理にはオーセンアライアンス(茅野市)、コーエキ(岡谷市)、野村ユニソン(茅野市)、カネトモ(同)の4社が参加している。

同プロジェクトは「災害時に狭い道でも1人で運べるようリヤカーに積載した。飲用水の備蓄が不要になるメリットは大きい」とし、第1号の納入を機に他市町村への広がりに期待している。

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