南ア登山に早朝タクシー 伊那市駅から運行

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街中と南アをつなぐ早朝ジャンボタクシーの試験運行を発表するアスタルプロジェクト

上伊那の若手飲食店主や山岳関係者らでつくる「アスタルプロジェクト」は26日、JR伊那市駅を早朝に出て南アルプス林道バスにつなぎ、公共交通だけで南アの「朝イチ登山」を可能にするジャンボタクシー(9人乗り)を試験運行すると発表した。都市圏の登山客のニーズに応えるとともに、前泊需要を生み、街中と山岳双方の活性化につなげる狙い。7月15日から10月8日までの間、土曜日を中心に28日間運行。先着予約制で運賃は無料とする。

個人・団体からの協賛金を用い、地元の白川タクシーに委託して運行する。午前5時に出発し、仙流荘(長谷)同6時5分発の林道バスに乗り継げるようにする。金曜夜に高速バスなどで伊那市入りすれば、翌朝から仙丈ケ岳などを目指せるようになる。土曜日と祝日前の日曜日に運行するほか、トップシーズンに当たる7月末から8月12日は毎日走らせる。

南アの登山者は増加傾向にあるが、北アや八ケ岳に比べて二次交通が弱く、「『遠い山』との印象は払拭されていない」とメンバー。多くは仙流荘付近まで自家用車で訪れるため「市街地への経済効果には結び付いていない」のが現状という。

来季以降の運行継続を目指しており、満足度や今後の料金設定などに関する利用者アンケートも行う予定だ。

市街地でカフェ居酒屋を経営する八木択真代表は「伊那のまちは魅力ある飲食店であふれている。前泊が増えれば宿泊業や小売業も潤う」と強調。「南ア登山と伊那市の夜をセットで楽しむスタイルを確立させて、再訪者を増やしたい」と意欲を示す。

北沢峠こもれび山荘管理人の竹元直亮理事は「北ア―松本市というイメージは定着するが、南ア―伊那市という印象は薄い。二次交通の差も要因の一つ」とし、「利便性が高まれば認知度は高まる。登山客が街を歩き、街中が山の話であふれればうれしい」と話している。

事業や協賛に関する問い合わせは事務局(電話080・5146・4599)、予約は白川タクシー(電話0265・72・2151)へ。

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